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感色 Vol.25 「日本の伝統色」(春夏) 表紙

Vol.25
「日本の伝統色」
(春夏)
2024年6月発行

  • 用紙:サテン金藤 菊判 Y目 125kg
  • 刷版:AMスクリーン175線
  • 印刷機:菊全判5色機
  • 表面加工:銀箔押し(採光腐食)

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日本の文化や生活の中にある
感覚的な色域をテーマに表現。

Vol.25は、Vol.24に引き続いて日本の伝統色をテーマカラーとしました。春夏をイメージした色域の表現に挑み、エネルギーに満ちた季節の躍動感やみずみずしさを感じられるよう試行錯誤しました。表紙は波と霞を組み合わせたデザインに落ち着いた銀箔押しをあしらっています。

表紙 用紙:サテン金藤 菊判 Y目 125kg

波のラインの円が重なる抽象的な幾何学模様を背景に、古くから絵巻物や屏風などに描かれてきた霞文様を組み合わせ、幽玄な雰囲気を醸し出しました。また前号に引き続いて、箔は採光腐食の箔押しによる微細なエンボスの模様を施すことで、高級感のある箔押し加工をさらにワンランク上の表現に仕上げました。

サテン金藤は滑らかでしっとりとした手触りで、特に白を基調としたデザインに効果を発揮するマットコート紙です。その特徴として紙面の光沢を抑え、印刷面は光沢が出るので文字や絵柄がよく映え、写真や色などの再現性に優れています。高級感を演出したい場合やアート関係でのご利用に最適です。

葵色(風鈴)

色付きガラスの風鈴の透明感を表現するために、通常のプロセスインキと濁りを極力なくした紫色の特色を組み合わせ、さらにOPニスを加えることで素材の光沢感を追及しました。
OPニスは紙白の光沢部分から紫色へのグラデーションにかけて下地に印刷することで、印象的ながらも違和感のない光沢が表現できました。