Back Number 感色バックナンバー

Vol.7
2014年12月発行

  • 用紙:サテン金藤 菊判Y目93.5Kg
  • スクリーン線数:AM283線
  • 印刷機:油性菊全5色機、UV4色機
  • 表面加工:コットンフィルム貼り

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紆余曲折を経ての再チャレンジ
色の三原色最後の黄色が完成

実は黄色にははやい段階から取り組んでいたのですが、テスト印刷時点で全面ボツに。他の色に挑戦していく中で、学び、反省し、イチから制作し直した、再チャレンジの号なのです。ひたすら輪切りにしたレモンを置き方のバランスや光量などの調整を繰り返して立体スキャナーでスキャンし、果肉や果汁のこまかな表情を再現。そこにあるような立体感と思わず口元が「きゅっ」となる印刷に仕上げました。青空との対比で自ら光っているかのようなイチョウ、淡い色合いでも一本ずつまでわかるひよこのふわっとした毛並みなど、幅広い質感と表情を感じてもらえることを目指しました。

表紙 印刷作成順:プロセスY・M→コットンフィルム→プロセスCMYK

  1. 下地にM10%・Y100%の帯を印刷
  2. 表面加工として和紙状のコットンフィルムを貼る
  3. 水玉パターンの型押し版(マグネシウム版)を作成して熱圧着することで、凸部が溶けてその部分が透明になり、水玉パターンがコットンフィルムを通して現れてくる
  4. コットンフィルムの上からUV印刷にてCMYK印刷(コットンフィルムの下に印刷すると文字が薄れてしまうため)
  • 完成イメージ
  • M・Y版を先刷りしてから
    コットンフィルム貼り
  • このパターンで金型を作成して
    熱圧着を加える
  • コットンフィルムの上から印刷

レモン 刷色:プロセス4色+特色イエロー+グロスニス

  1. レモンを輪切りした現物を立体スキャナでスキャニング
  2. CMYKベース画像を印刷
  3. Y版より作成した特色イエロー版を加色印刷することで、CMYKでは表現できない綺麗なレモン色を出す
  4. レモンの光沢部分を抽出し、グロスニスで印刷することでシズル感を出す
  • 完成イメージ
  • CMYK画像
  • 特色イエロー版
  • グロスニス版