Back Number 感色バックナンバー

Vol.6
2014年7月発行

  • 用紙:サテン金藤 菊判Y目93.5Kg
  • スクリーン線数:AM175線
  • 印刷機:油性菊全5色機
  • 表面加工: モノグラムコーティング加工

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違和感なくすっと届くように
自然な紫色をめざして

ページを開いた瞬間、視界を埋め尽くすような質感の違う紫。上から覆いかぶさる藤の花は、部分的に濃度を変えてやわらかな薄紫に。下から姿を現すアメジストは、ニスを使い分けることで背景からくっきりと浮かび上がらせ、硬質な輝きを際立たせました。ゼリーはちょうどよいフォルムができるまで何個もスプーンですくい、最大限の光沢感と透明感を追求しました。表紙にはアメジストの表情をイメージして、コーティング加工を採用。赤と青のバランスで印象が全く変わる色ですが、見る人に違和感なくすっと届くような自然な紫を目指しました。

表紙 刷色:プロセス4色+特色紫
表面加工:モノグラムコーティング加工

  1. 文字とロゴのCMYK版をベースにパターンを作成し、特色紫1色で印刷
  2. 表面加工として、部分的にウエーブパターンとポリゴンパターンでモノグラムコーティング加工(UV樹脂をシルク印刷)を施した。オフセット印刷では出来ない、見る角度によってパターンが見え、また思わず手で表面を撫でたくなる表面加工を試みた
  • 完成イメージ
  • 特色 紫版
  • ウェーブパターン版
  • ポリゴンパターン版

イソギンチャク 刷色:プロセス4色+特色 薄紫+特色 濃紫

  1. RGB画像よりJapanColorでCMYKに変換した画像に対して、イソギンチャクの紫部のプロセスインキのC・Mの濁りを抑えるため紫部の純色CとMを抜いてプロセス4色で印刷
  2. RGB画像よりグリーンチャンネルより薄い紫版を、レッドチャンネルより濃い紫版を抽出し作成してCMYKの上に加えて印刷。通常CMYKでは再現できない紫を補完してRGB画像に近づけた
  • 完成イメージ
  • CMYK画像
  • 薄い紫版
  • 濃い紫版