Back Number 感色バックナンバー

Vol.9
2015年12月発行

  • 用紙:サテン金藤 菊判Y目93.5Kg
  • スクリーン線数:AM283線
  • 印刷機:油性菊全5色機
  • 表面加工:盛り上げニス

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主張はしないが馴染みの深い「茶」を
より存在感のある色に引き立てる

これまでは鮮やかさや存在感に焦点を当てた色をテーマにすることが多かったのですが、自然のあたたかさや深み、アンティーク感など、主張する色ではないけれど身近に存在する、「茶」に取り組みました。ボリューム感を意識して、香りや温度を感じるような写真選びを行い、落ち着いたトーンの号となりました。表紙は盛り上げニス加工で凸凹させてクロコダイル革のように仕上げ、ついつい触ってみたくなる効果を狙っています。

表紙 刷色:プロセス4色
表面加工:盛上げニス加工

  1. 皮をイメージしたパターンを作成し帯として配置して、濃い箇所をC0%,M65%,Y80%,Bk60%をベースにプロセスCMYKで印刷
  2. 茶帯に対してUVシルク印刷で厚盛ニスを施すことによって、思わず触りたくなる本物のクロコダイル皮製品のように仕上げた
  • 完成イメージ
  • このテクスチャーを使って
    ベースのCMYK版とシルク版を
    作成してカラー印刷後
    UVシルクで厚盛ニスを乗せる

大型犬 刷色:プロセス4色のみ

  1. ピントが合ったRGB画像より墨版を多い目にCMYK変換を行う
  2. 毛並みを感じるようアンシャープマスクを強めにかける
  3. 茶色の補色関係にあるCとBkのバランスを考え色調整
  4. 基本茶色は特色を加色する必要はなくBkで濁りを入れることで深みが出る
  • CMYK画像