表紙 刷り色:プロセス4°+蛍光グリーン
- 下地に蛍光グリーンをベタ印刷
- 斜め帯のパターンを作成してCMYK版を乗せて印刷することにより、特色の綺麗なグリーンとプロセスインキの対比でパターンを強調している
- なおCMYKのグリーンはC50%+Y100%で、濁りになるM版は入っていません。プロセスインキではグリーンは最も色領域が狭い色の一つだといわれています
- 完成イメージ
- 蛍光グリーン版
- CMYK版
視覚にはじまり、触覚、そして味覚、嗅覚、聴覚に至るまで
製品や素材の魅力が人々の五感に伝わるような、リアルな印刷表現。
企画デザインから製版、印刷に至るまでのすべての工程において
印刷物としての魅力を最大限に引き出すために
最もふさわしい表現手法を考え、ブランド価値を高める印刷物を完成させる。
それが、写真化学の印刷価値創造プロジェクト「感色」です。
CMYK4色のプロセスインキでは最も表現領域が狭い色の一つだといわれている色、緑。その緑の中でも、光を感じる緑に焦点を当てて印刷に挑みました。オーロラの幻想的な曲線。照明を受けてきらきらと揺れる水草。闇夜に浮かぶ工場地帯の騒がしい灯り。CMYKだけでは出せない光る緑を蛍光グリーンの版を作ることで再現し、さらにカレイド印刷という通常より色の再現領域を広げた印刷手法も取り入れました。緑の難しさは承知の上でしたが、写真選定と制作期間にかなりの時間を要した号となりました。