Back Number 感色バックナンバー

Vol.5
2014年3月発行

  • 用紙:サテン金藤 菊判Y目93.5Kg
  • スクリーン線数:AM283線
  • 印刷機:油性菊全5色機
  • 表面加工:ベルベットPP加工

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桃色のもつ「繊細なやわらかさ」を
印刷ならではのつよみで表現する

手を伸ばして触れたくなるような、やわらかなイメージを持つ桃色やピンク。そのイメージから血色のよい赤ちゃんの頬、うぶ毛を感じさせる桃、春の陽を浴びる満開の桜などをモチーフに選んでいます。ロゼワインは、思い描いた「ロゼ」がなかなか見つからず撮影まで苦労しました。表紙加工は、一見普通の印刷ですが、手にそっと吸い付くような質感の「ベルベット加工」を選択。しっとりした手触りは好評で、表紙にベルベット加工を施した印刷物の問い合わせが増加しました。

表紙 刷色:プロセス4色+特色濃ピンク+薄ピンク
表面加工:ベルベットPP加工

  1. 文字とロゴのCMYK版をベースに桜の花びらパターンを作成し、特色濃ピンクと薄ピンク2色で印刷
  2. 表面加工としてマットPPに比べてマット感がより強く、しっとりとしたビロード調の手触りが特徴でしかもキズに強い(表面強度が高い)、ベルベットPP加工を施した。テーマ色ピンクをイメージし、やわらかくしっとりとした手触り感を演出した
  • 完成イメージ
  • 濃ピンク版
  • 薄ピンク版

赤ちゃん 刷色:プロセス4色+薄ピンク

  1. 元画像よりもコントラストを抑え、全体的に柔らかく淡い調子に仕上げたベースのCMYK版を印刷
  2. 元RGB画像より肌部分を抽出し、薄ピンク版を作成してCMYKの上に加えて印刷
  3. CMYK版の末端のハイライト部はほぼ0%にして、代わりに特色薄ピンクをハイライトから入れ、透き通るようなほのかにピンク味を帯びた滑らかなグラデーションを表現
  4. 網点を感じさせない(ザラツキ感を抑えるため)スクリーン線数をAM283Lで印刷
  • 完成イメージ
  • CMYK画像
  • 薄ピンク版