高濃度印刷について
今回はモチーフの立体感、ボリューム感、その対比を強調するため高濃度印刷を行いました。具体的には印刷時に標準的なインキ濃度から大幅に高い濃度で刷り、各インキの濃度のバランスを取りながら約40から50%上げています。しかし、網点のインキの濃度を上げると、画像の濃い部分の調子がつぶれてしまうため、印刷用の版を作る製版の段階から出来上がりを予測して、刷版出力カーブの中間からシャドウ側を落として、回避する微妙な調整を加えています。
- 標準カーブ
- 高濃度用カーブ
視覚にはじまり、触覚、そして味覚、嗅覚、聴覚に至るまで
製品や素材の魅力が人々の五感に伝わるような、リアルな印刷表現。
企画デザインから製版、印刷に至るまでのすべての工程において
印刷物としての魅力を最大限に引き出すために
最もふさわしい表現手法を考え、ブランド価値を高める印刷物を完成させる。
それが、写真化学の印刷価値創造プロジェクト「感色」です。
Back Number 感色バックナンバー
凝った特殊加工や変わった紙は印刷物の大きな魅力ですが、今回は原点であるシンプルな印刷のみでの表現に立ち返ることに。自然界では赤と緑などの主張する色同士でも、ぶつからずに互いを引き立てているシーンが多く見られることから、あえて色が「対比」しているような誌面を構成しました。それに合わせて、表紙を含めた全ページでインキ濃度を大幅に上げて刷る「高濃度印刷」を行い、絵柄の立体感、ボリューム感を出しています。
今回はモチーフの立体感、ボリューム感、その対比を強調するため高濃度印刷を行いました。具体的には印刷時に標準的なインキ濃度から大幅に高い濃度で刷り、各インキの濃度のバランスを取りながら約40から50%上げています。しかし、網点のインキの濃度を上げると、画像の濃い部分の調子がつぶれてしまうため、印刷用の版を作る製版の段階から出来上がりを予測して、刷版出力カーブの中間からシャドウ側を落として、回避する微妙な調整を加えています。